診療内容

Service 診療内容

予防(定期検診)

予防(定期検診)

予防の重要性

・定期歯科検診 ・妊婦歯科検診 
・子どもの歯科検診

定期検診には様々なメリットがありますが、特に3つの点が挙げられます。

  1. ① むし歯や歯周病の早期発見

    痛みや症状が出る前にトラブルを見つけることができます。
  2. ② 歯石やプラークの除去

    歯磨きだけでは除去できない歯石やプラークを専門的に清掃します。
  3. ③ 口腔内の健康状態の維持

    適切なケアやアドバイスを受けることで、口腔内の健康を保つことができます。

〇 歯科検診の内容

歯石スケーリング・・・超音波で頑固な歯石を取ります。

PMTC・・・患者さまご自身ではなかなかケアできない箇所を専用の器具を使用し、クリーニングします。

ホームケアの指導・・・ブラッシング指導及び患者さまに合った口腔ケアグッズをご提案します。

〇 定期検診の目安

定期検診の目安は通常2~4か月に1回が推奨されています。むし歯や歯周病のリスクが高い方の場合(喫煙者や糖尿病の方)、1~2か月に1回の専門的ケアを推奨します。当院では、定期検診の目安を個別に患者さまへお伝えしています。

周術期口腔機能管理

周術期(抗がん剤治療、手術)の方の感染源除去及び長期口腔ケア

「周術期」とは、手術や抗がん剤治療、放射線治療などの治療前~治療後を含めた一連の期間のことで、この期間は普段と違う環境や生活となるため、思わぬお口のトラブルが生じることが多々あります。
事前に周術期口腔機能管理を行うことで、術後の誤嚥性肺炎などの合併症の軽減や、術後の回復促進が期待でき、安心・安全な治療に臨めます。

周術期(抗がん剤治療、手術)の方の感染源除去及び長期口腔ケア

〇 周術期口腔機能管理の重要性

周術期口腔機能管理の重要性
  • 虫歯や根尖病巣、歯周病などの感染源は、術後肺炎リスクを高めます。口腔細菌が気管支や肺に流れ込み、術後の誤嚥性肺炎リスクが高まり、入院期間が延びてしまうケースも報告されています。
  • 動揺歯があると全身麻酔の挿管時に、抜け落ちる危険があります。安全な手術のために、事前の抜歯や固定、マウスピースを作製するなどの対応が必要です。また、合わない詰め物やかぶせ物も同様に危険です。
  • 合わない義歯・痛くて噛めない義歯で食事がとれないと、入院期間の栄養状態にも影響します。入院前に義歯の調整・修理をしっかりとしておくことをお勧めします。

〇 対象の方

対象の方
  • 頭頸部がん、食道がん、肺がんなどの手術侵襲の大きい手術を予定している方
  • 心臓血管外科手術や臓器移植を予定している方
  • 人工関節置換術などの整形外科手術
  • 脳外科手術(術後でも可能)
  • 骨髄移植を受ける方
  • 化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療を予定している方
  • 緩和ケアを受けられている方

〇 留意点

  • 抗がん剤治療や放射線治療の副作用として免疫力低下(骨髄抑制)をきたすことがあります。普段は自分の免疫力で抑えていた歯周病や根尖病巣が、治療期間に急激に悪化する場合があります。また症状がなかった親知らずなどの埋伏歯が痛み出すケースもあります。
  • 人工物(心臓の人工弁やステント、人工関節など)を埋入する場合、口腔細菌が血液を介して人工物に付着・蓄積する症例が報告されています。心臓弁置換術やステント埋入術、人工関節埋入術を受けられる方は、お口の感染コントロールが特に重要です。

当院が周術期口腔ケアを
重要視する理由

大学勤務時代、周術期口腔ケアで年間延べ2000人以上の患者様を診察していましたが、手術や放射線化学療法前の口腔チェックで感染や動揺歯が見つかり、手術や抗がん剤治療が直前で延期されたり、中断されてしまうケースが多くありました。最近は、担当医師より治療前に歯科受診するように指示されることも増えてきたようですが、患者様本人やご家族がお口を常に最善の状態に保っておくように意識することがとても重要です。

  • 「周術期口腔機能管理」には担当医師からの紹介状が必要になります。
医師の方へ

医師の方へ

周術期口腔機能管理のご依頼の際には、患者様の疾患名、治療法(手術・化学療法・放射線治療など)、治療開始時期(手術日)、入院日数などをお教えください。また抜歯などの観血的処置の可否やその他注意事項があればご記載をお願いいたします。