〇 周術期口腔機能管理の重要性

- 虫歯や根尖病巣、歯周病などの感染源は、術後肺炎リスクを高めます。口腔細菌が気管支や肺に流れ込み、術後の誤嚥性肺炎リスクが高まり、入院期間が延びてしまうケースも報告されています。
- 動揺歯があると全身麻酔の挿管時に、抜け落ちる危険があります。安全な手術のために、事前の抜歯や固定、マウスピースを作製するなどの対応が必要です。また、合わない詰め物やかぶせ物も同様に危険です。
- 合わない義歯・痛くて噛めない義歯で食事がとれないと、入院期間の栄養状態にも影響します。入院前に義歯の調整・修理をしっかりとしておくことをお勧めします。